【入学準備にも】桜蔭ママに聞いた! 算数がぐんぐん伸びるお教室&家庭学習22選
保育園や幼稚園の年長さんくらいになると、そろそろ入学準備を…と考えるママも多いと思います。
入学グッズの用意だけでなく、生活面やお勉強面でも、いろいろな準備が必要ですよね。
先々のことを考えると、算数や数学が得意なら何かと有利になることは想像しやすいものの、実際は
「私も数学は苦手だった…」
「何をさせたら算数が得意になるの?」
と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで、息子の中学受験を経験した私が、娘を桜蔭中学校(全国屈指の女子難関進学校)に合格させたママ友から、幼児期・低学年からの「算数好きの子どもを育てる方法」を聞いてきましたよ。
この記事では、幼児教育という観点から、お教室や塾、家庭学習用の教材を紹介します。
これから小学生になる園児さん向けにも、入学準備のひとつとしてチェックしてみてはいかがでしょうか。
Writer Profile
私立中学に通う息子を育てているリケジョママ(理系女子)のLISAです。小学校受験、中学校受験を経験し、子どもの家庭教育の大切さを実感。私の経験が、園児・小学生の子育て中のママの参考になったらうれしいです。
算数好きの入口にぴったり! 長年支持されている王道のお教室4選
幼児の間は、まだ算数が得意かどうかはわからないのが普通です。
そこで、まずは、子どもの好奇心を伸ばして、楽しく学習に取り組めることや学習習慣につながるように促すことを目指し、その中で算数を取り入れられれば十分ではないでしょうか。
そこで、まずは多くのママの支持を受けている全国展開の人気幼児教室について解説します。
くもん(公文式)
「くもんいくもん♪」のCMでおなじみの公文式。
0歳から2歳は「ベビーくもん」、3歳からは「公文」、ととても低年齢から通えるのが、公文の特徴。3歳以降のクラスでは、運筆のほか、算数、国語、英語と科目ごとの教材に取り組みます。
プリント教材は細かくステップ分けされているので、それぞれの子どもに合わせて、できるところからスタートできるのがうれしいですね。
くもんの大きな特徴は、年齢や学年にとらわれない個人別学習ができること。
就学前に小学校の学習内容にも取り組めるので、入学準備としても人気があります。
三男一女の4人の子どもを東大に合格させた佐藤ママも取り入れていたと言っているし、東大生の3人に1人が公文の経験者、など、実績も十分です。
私の周りでも、幼稚園の時に中学数学まで解けていた子がいたり(男子御三家中学のひとつに進学しました)、
また、知人の東大卒ビジネスマンのパパも、幼少期に公文に通って算数・数学が得意になり、数字に強いことが人生全般でアドバンテージになっている、と話してくださったことがあります。
単純な反復学習なので、学習習慣をつけるのにも向いている公文。
幼少期の簡単な頃から始めれば習慣化しやすかったりします。
「送り迎えが大変」というご家庭は、オンライン学習との組み合わせも検討してみてはいかがでしょうか。
公文ホームページ
そろばん
親世代よりもっと前から大定番の習い事、そろばん。
令和の世の中になっても、実はなかなかの人気です。
計算が得意だと算数の授業が楽しくなり、やる気もアップしてますます算数が得意になるというよいスパイラルを手に入れられます。
そろばん教室では、実際のそろばんを使った「願いましては…」で始まる計算練習のほか、100マス計算やフラッシュ暗算に取り組むことも。
受講料は週3回通っても1万円程度なので、夕方の居場所として活用している家庭もありますよ。
下記のリンクから、全国のそろばん教室を検索可能です。
日本珠算連盟 公式サイト
http://www.shuzan.jp/kyoshitsu/kensaku_db/
学研教室
0歳から2歳の親子教室に始まり、幼児の学習コース、小学生以上のコースと長く通えるのも魅力の学研教室。
こちらも無学年方式なので、苦手なところは戻ってじっくり復習したり、得意な科目は楽しく先取り学習したりと、それぞれの子どものペースで勉強できます。
小学生になるとロボットプログラミングコースや科学教室もあり、これからの時代に必要な新しい学びも充実。算数、国語と合わせて受講する子どももたくさんいます。
無料体験があるので、まずはお試しで子どもの反応を見てみるといいでしょう。
学研教室 公式サイト
ドラキッズ
小学館が運営する幼児教室で、1歳から小学校3年生まで通うことができます。
中学受験の塾に行く前の習慣づけにもおすすめです。
ドラキッズが提供するのは、学習ではなく「楽習(がくしゅう)」。遊びながら興味を伸ばしたり、調べて発表するアクティブラーニングも取り入れていたりと、飽きることなく通い続けられます。
教室がない地域もありますが、「ドラキッズオンライン」で同じ内容を家にいながらにして受講可能。オンラインなら送り迎えも不要で、手軽です。
ドラキッズ 公式サイト
https://dora-kids.shopro.co.jp/
中受ママ必見! 受験をスムーズにする、桜蔭ママお気に入りの算数専門塾4選
小学校入学前から中学受験なんて…と思うも、お住いの地域で中学受験が盛んであれば、気になってしまいますよね。
そんな中学受験が気になるご家庭にぜひおすすめしたいのが、算数の専門塾。
低学年から通って算数が好きになれば、力もメキメキつきそうです。
「中学受験のために算数を強化しておきたい」
「せっかく算数が得意だからもっと伸ばしたい」
という方は、ぜひチェックしてください。
中には入塾できる学年や時期が限定されていたり、入塾試験が必要なところもあるので、ホームページをよく確認してチャンスを逃さないようにしましょう。
はまキッズ
関西の最難関、灘中学校合格者日本一の中学受験塾、「浜学園」の幼児教室。
関東ではなじみのない方もいるかもしれませんが、関西ではとても有名な塾です。
その幼児版である「はまキッズ」には、幼児から小学校2年生までのコースがあります。
幼児コースの特徴は、パズルやプレートなど具体物を使って空間把握力や数論理能力を高めてくれること。幼児期に通い始めれば、ほとんどの子どもは小学校2、3年生相当の力がつくそうです。
校舎は関西を中心に東海、関東にも少々。
遠方の人や外出しづらいご家庭は、個別オンラインコースが便利です。
はまキッズ 公式サイト
朝倉算数道場
小学校1年生から6年生を対象にした、「算数が好きな子、考えるのが好きな子を育てる」塾です。
灘中学校専門の合格請負人だった個性的な塾長のもとで学ぶのですが、授業中の飲食やトイレ、発言も自由など、普通の塾とはだいぶ雰囲気が異なります。
合う、合わないが大きいので、ここはほかの塾以上に見学が必須です。
教室があるのは東京、横浜、大阪、京都のみですが、おすすめはWEB教室。
日本全国、さらには海外からでも学べるうえ、動画を何度でも見られるなど、教室に通えるところに住んでいてもメリットが感じられますよ。
朝倉算数道場 公式サイト
理数系専門塾エルカミノ
桜蔭ママイチオシの算数塾が、この「エルカミノ」。
1年生から通える小学部のほか、大学受験指導を行う中学部、高等部もあるので、長くお世話になる子どももいますよ。
小学部では、学年ごとの通常のコースに加えて筑駒算数コースでより難関校に特化した対策もしてくれます。
また、算数オリンピック講座も設定されていて、実際にファイナル大会の入賞者も輩出しているほどの実績を誇ります。
教室は東京と神奈川で12校のみですが、双方向オンライン講座も開講していますよ。
エルカミノ 公式サイト
フォント算数クラブ
中学受験指導歴が豊富なプロ講師が指導してくれる塾です。
ここの通塾生は、算数オリンピックに出場、大手中学受験塾で算数満点や1位、という好成績を続々獲得しています。
通えるのは2年生からで、4年生以降は他塾(算数以外の教科)と併用する家庭がほとんどです。
入塾テストの対策から、通塾中も親のサポートが欠かせないという声もあり、親子でしっかり取り組むタイプの塾になります。
校舎は自由が丘、白金高輪、日本橋のみで、40分以内で通えることが条件。
オンライン講座も始まりましたが、入塾可能な学年に限りがあるので注意しましょう。
フォトン算数クラブ 公式サイト
フォトン算数クラブ|難関中学受験の算数教室 (photon-sansu.jp)
一冊終える達成感♪ 家庭学習にぴったりな算数の入門ドリル14選
算数が好きな子を育てるのに興味はあっても、ほかの習い事もしていたり、送迎が難しかったりと、教室に通うまでは踏み切れないこともあることでしょう。
そんな場合は、まずは手に入りやすいドリルから学習をスタートしてみませんか。
子どもが楽しんで取り組める市販のドリルを厳選してご紹介します。
【幼児向け】ドラえもんはじめてのかず・かたち
幼児向けのドリルで、迷路や塗り絵といった遊びを通して数字や形を楽しく覚えられるドリルです。
シールを貼る、はさみで切るなどの動作により、指先の力や巧緻性も養われます。
見開きごとに貼れる「ごほうびシール」がやる気を高め、「もっとやりたい!」という気持ちを引き出してくれますよ。
はじめてのうんこすうじドリル
漢字ドリルからスタートして爆発的人気となった「うんこ学習ドリル」のシリーズには、3歳から5歳用の「はじめてのうんこすうじドリル」から始まり、年齢ごとの「うんこすうじドリル」があります。
「わり算小学3年生」など単元別のものや学年総復習用のドリルもありますよ。
幼児から低学年くらいには絶大な人気。楽しく勉強できることうけあいです。
「うんこ学園」と銘打った公式サイトが思いのほか充実していて、こちらにも楽しく学べる工夫が満載。キャラクター紹介や、「まなべるゲーム」、「うんこ例文コンテスト」のコンテンツも。
ドリルが終わったら、公式サイトでゲームをしようね、とお楽しみにしてもいいですね。
うんこ学園 公式サイト (まなべるゲーム)
幼児向けZ会グレードアップドリル
中学受験対策のドリルとしても人気、「ハイレベルな良問」と評判がよい「Z会グレードアップドリル」。
このシリーズにも、幼児向けのシリーズが出ています。
「3-4歳向け」、「4-5歳向け」、「5-6歳向け」と年齢ごとに、「ことば」、「かず」、「ろんり・かたち」の各内容が用意されています。
また、「4-7歳向けまなべるシリーズ」は、「きせつとかがく」、「くうかん・こうさく」といったテーマごとに入学前に身につけたい力を網羅しています。
興味があるもの、楽しめそうなものをお子様と一緒に選ぶのも楽しいですよ。
総復習ドリルシリーズ(学研)
こちらは、小学校入学後にお役立ちのドリル。
小学校入学後、「学年の節目に一冊ぐらいドリルを」というときにオススメなのがこのシリーズです。
算数以外の科目もセットになった一冊で、1回1ページと取り組みやすいうえ、九九ポスターなどの付録もついています。
次の学年の準備ができるプリントも入っているので、春休みにこれ一冊は仕上げることを目標にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:低年齢から、少しずつ、楽しく、学びを習慣化
算数が好きな子どもを育てるための、幼児~小学生向けおすすめの教室と家庭学習教材を解説しました。
算数の学習でつまずきやすいのは、小学校3・4年生で分数や小数を学び始めるころと言われています。
概念として抽象的になるため、子どもにとって経験が乏しいからですね。
この「小3の壁」につまずかないためには、それより前から家での学習の習慣があることが大切。
最初は5分や10分の短時間でも十分です。学習の時間を伸ばすことは比較的簡単ですが、今までやっていなかったことを3年生からやり始めるのはとても困難です。
そして、幼児期から抽象的な概念を具体的にイメージできる力を育んでおくこと(具体物(実際の物)をつかって、数や量の感覚をつかむこと)も大切です。
人気の幼児向け算数の教室などでは、具体物を使った学びを上手に行ってくれますし、ドリルも、ここに挙げたような最近のものは、よく工夫されているものが多いです。
とはいえやはり、幼児や低学年にとっては、親と関わりながら、遊びや生活の中で学ぶこともとても重要。
例えば、食事の配膳のお手伝いをしながら、「箸1膳=2本」で、「パパ・ママ・ぼくの分で3膳=6本」ということが実感としてわかっていれば、2年生でのかけ算の理解がスムーズですし、
ピザを6枚にカットしたうちの3切れの大きさがどうなるか、というイメージできれば、3年生の分数の理解もスムーズになります。
キャンディーを数えて人数分にわけたり、お料理を手伝って食材の重量を測ったりと、日常的なことでも、算数の力、「数感」を伸ばしていくことができます。
今回ご紹介したような教室でヒントを得たり、ドリルを楽しんで学習習慣をつけたり、そして生活の中でいろいろと実体験してみたり、と、算数といろいろな接点を持って、学びを楽しんでくださいね。
算数はできるようになっていて損はありません。
子どもが楽しい!と思える学びのスタイルが見つかるといいですね。
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