【保育園・幼稚園・認定こども園】 違いは? 費用は? 選び方は? 違いと特徴をわかりやすく解説
保育園・幼稚園・認定こども園。
小学校入学より前の幼児教育にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴があります。
我が家はどっち? どんな園を選んだらいいの?
通わせたい園って、どんな基準で選ぶの?
そもそも、保育園・幼稚園・認定こども園の違いって?
この記事ではそんな疑問を一つひとつ調べて解消してきた、情報収集とマーケティングが得意な編集者の私が、それぞれの園の特徴や、園選びのポイントをわかりやすく解説していきますよ。
いろいろな保育園を知るベテランママ、私立や国立のセレブ幼稚園に子どもを通わせたママ友の意見や、元幼稚園教諭のママ友の意見も取材してまとめました。
これから保育園・幼稚園・こども園を探す人の参考になれば幸いです。
Writer Profile
都内在住、アラフォー編集者のメイです。一男一女のママ。「子どもの可能性を広げる」ことが子育てのテーマ。趣味は旅行とオンラインショッピングと博物館めぐり。休日は子どもと一緒にあちこちお出かけしています。特技は時短。最近は親子の英語学習にもハマっています。
私自身は2人の子どもがいて、2人とも私立のキリスト教系の幼稚園でお世話になりました。私立園特有の大変なこともいろいろあったけれど、よい園生活を送らせていただいたことに感謝しています。
でも、1人目の入園前後などは、不安がいっぱいだったことをよく覚えています。
当時の私と同じように、「園選びで失敗したくない!」という思いが強い人も多いのではないでしょうか。
保育や教育のプロが集まる、保育園・幼稚園・認定こども園は、初めての子育てにとても頼りになる存在。
基本的な情報をおさえて、納得のいく園選びの参考にしていただければと思います。
保育園・幼稚園・こども園の違いを表で一覧!
まず、それぞれの園の違いや主だった特徴を一覧表にしてみましたよ。
保育園 | 幼稚園 | 認定こども園 | |
---|---|---|---|
管轄省庁 | 厚生労働省 | 文部科学省 | 内閣府 |
施設の位置づけ | 児童福祉施設 | 教育施設 | 園により異なる |
利用できる年齢 | 0歳~就学前 | 3歳~就学前 | 0歳~就学前 |
標準的な保育時間 | 8~11時間 | 4時間(4・5時間前後) | 4~11時間 |
保育料 | 世帯収入などに応じて自治体が決定 | 園により異なる | 世帯収入などに応じて自治体が決定 |
保育者の資格 | 保育士 | 幼稚園教諭 | 保育教諭 保育士 |
給食の提供 | 義務 | 任意 | 義務 |
利用できる認定区分(※) | 2・3号認定 | 制限なし | 1・2・3号認定 |
2号=3~5歳で「保育を必要等する事由」に該当する子ども。
3号=0~2歳で「保育を必要等する事由」に該当する子ども。
次項から、詳しく解説していきますね。
保育なの?教育なの?保育園と幼稚園の基本的な違い
まず、保育園と幼稚園の違いについてです。
保育園と幼稚園では、その目的と、管轄する国の機関が異なります。
保育園は「児童福祉施設」で管轄は厚生労働省。
幼稚園は「教育機関」で管轄は文部科学省、というのを聞いたことがある人は多いのでは。
保育園は、健全な心身の発達のため、教育の中でも特に日常の生活習慣などの指導といった「保育」を主に行う、『保育に欠ける』就学前の子どもを親の代わりに保育する施設で、それに対して、文部科学省が管轄する幼稚園は、小学校入学前の「教育」の導入という意味合いが強い「教育施設」です。
保育者(先生)の資格は、保育園は保育士資格、幼稚園は幼稚園教諭免許が必要です。
両方の資格をもっている先生もいます。
最近は「保育園」という名前の施設でも教育に力を入れているところも増えてきました。
月に何度か専門の先生がピアノや英語などを教えに来てくれる制度があったり、絵本やドリルなどのお勉強っぽい時間があったり、と特徴を打ち出している認可外の保育園もあります。
でも、いろいろな園を見学したり話を聞いたりした私の感想からいうと、全体的には保育園の方がのびのびしている園が多いかな、という印象はありますね。
認定こども園って? 4つのタイプってなに?
新しい形態の「認定こども園」は、保育園と幼稚園をミックスしたような存在で、管轄は内閣府。 つまり、厚生労働省も文部科学省も関わっていて、保育と教育を一体的に行う、両方の機能をもっている施設です。
0歳から就学前の子どもまで、保護者が働いている・いないに関わらず利用できる点と、預かり時間が長いことが特徴。それが保育園と幼稚園のいいとこどり、と言われる理由ですね。
とはいえ、『保育を必要とする事由に該当しない子ども』は、基本的には幼稚園的な短い預かり時間になるようです。
しかし、それでも、例えば「共働きだったけど、入園後に仕事を辞めた」という場合など、「認定保育園」の場合は退園する必要が生じることがありますが、こども園なら、保育時間が減っても転園する必要はないなどのメリットがあります。
認定こども園は、4つのタイプがあります。
いちばん数が多いのが、「幼保連携型」。幼稚園と保育園の両方の機能をあわせ持つタイプで、「認定こども園」として独立していて、教育機関かつ児童福祉施設として文部科学省と厚生労働省から認可を受けています。
次が、「幼稚園型」。
もともと幼稚園がベースとなっていて、保育園の機能が追加されたタイプです。教育機関である、という位置づけで、「幼稚園教育要領」に基づいた教育を行う施設です。
その次が「保育園型」。
もともと保育園がベースになっていて、幼稚園の機能が追加されたタイプで、「児童福祉施設である」という位置づけで、「保育所保育指針」に基づいた保育を行う施設です。
もっとも少ないのが、「地方裁量型」。既存の認可外の幼稚園や保育園などに、認定こども園の機能が追加されたタイプです。
「実際にそこで子どもがどんな1日を過ごすのか」は園によってさまざまですが、幼稚園がベースとなっているこども園は、運動会やお遊戯会などの園行事、英語学習や音楽やスポーツなどの教育環境が充実しているなど「幼稚園っぽい」特徴があり、保育園がベースとなっているこども園は、共働きの両親が多かったり保護者同士の付き合いが幼稚園と比べるとあっさりしていて「保育園っぽい」雰囲気だったり、というような傾向があるようです。
いずれにしても、「保育園」を求めていても「幼稚園」を求めていても候補に入れられるのが「認定こども園」。
通える距離にあるなら、どんな特徴を持つ園なのか、ぜひ調べてみましょう。
保育園・幼稚園・こども園。それぞれの保育時間は?
一覧表でもわかるように、保育園と幼稚園での大きな差が、保育時間。
標準的な保育時間は、保育園は原則8時間以上。幼稚園は4~5時間前後くらい。
保育園の方が、保育時間が長いのが一般的です。
保育園でも、特に認可外保育園の場合、保育時間の幅はいろいろです。
早朝や夜遅くまでの延長保育を行っているところもあれば、24時間保育を行っているところもあります。また、週末保育を行っているところや、逆に短時間の一時保育を行っているところも数多くあります。
幼稚園は保育時間が短いですが、放課後に希望者を対象に習い事をしてくれたり(別料金)、預かり保育制度が充実していて保育園とあまり変わらない長時間預けることができたりと、特徴ある保育サービスを提供する園も。
とはいえ、共働き家庭なら、第一選択肢は保育園となるのが一般的です。
保育園は安い? 幼稚園は高い?? 気になる保育料はどんな感じ?
保育料は、いろいろな条件によって大きく異なります。
まず、保育園の場合、認可保育園か認可外保育園かによって料金は異なります。
認可保育園の場合、0歳~2歳までは世帯収入(自治体への住民税課税額)によって料金が異なり、自治体が保育料を決定します。園ではなく、自治体に支払います。
認可外保育園(託児所)の場合、それぞれの園が独自に決めた料金となり、園に直接支払います。預ける日数や時間を選ぶことができ、その時間数によって保育料が異なることも。家庭によっては月々の保育料が5万円~10万円ほどになることもあります。
一般的には「認可保育園」の方が保育料が安いケースが多いですが、収入の多い家庭の場合は認可保育園でも保育料が高くなり、認可外保育園とあまり変わらない、というケースもあります。
同じ保育園で同じ待遇を受けていながら、支払っている金額は収入などに応じて違う、という点にモヤッと来る人もいるかもしれませんね。
(税金を多く払っている人ほど、保育料も高いというのが「?」と感じる…と話す知り合いもいました)
候補の園について各家庭でよく調べて、保育料も保育の内容も納得のいく園が選べるといいですね。
公立幼稚園と私立幼稚園、どっちがいいの?
幼稚園も、公立か私立かによって料金が異なります。
一例ですが、公立幼稚園は給食費含めて月々1万円程度、私立の場合は毎日お弁当で月々3万5000円程度、など。
私立の場合は制服も高額な場合もあるなど、金銭的な負担は公立に比べて大きい傾向もありますが、その分、いろいろな面で充実していて満足度が高いということも。
公立幼稚園は多くが2年保育で、3年保育の公立園は数が少なく人気なため抽選の場合も多く「絶対に3年保育」と思うと私立園しか選択肢がほぼない、という地域もあります。
英語教育が特徴のインターナショナル幼稚園(プリスクール)などは、保育園並みの時間を預けると月額15~20万円にもなることも。
(でも、インターナショナル幼稚園に入れさえすれば、英語がネイティブ並みになるというわけでもなく、そこで身に付けた英語力を普通の小学校に入った後も維持・伸ばすことができるとも限りませんので、その点は注意です)
求めるものと、保育料のバランスが大事ですね。
我が家は保育園に入れられる? 保育園を選ぶべきは、こんな人
保育園には、「認可保育園」と「認可外保育園」があり、保育園に入れたい多くの人が第一選択肢として目指すのが認可保育園になると思います。
認可保育園の場合は、「就学前の子どもを親の代わりに保育する場」という位置づけですので、両親のどちらかが専業主婦(夫)で客観的に見て「保育に欠ける」と判断されない場合等は、入所基準をクリアすることは難しく、選択肢から外れることとなると思います。
地域等にもよりますが、両親ともフルタイムワーカーで祖父母の助けが得られない家庭であっても入園が厳しいことも。
保育園事情は、地域によっても大きく異なります。
0歳や1歳などから預けたい場合などは、妊娠中の体調が落ち着いたときに見学や説明を聞きに行ったり、場合によっては入園予約をしたりしておくなど、しておく方がよいでしょう。
認可外保育園や幼稚園は、どうなの?
フルタイムの共働き家庭以外の場合は、入所基準を設けていない認可外保育園(託児所と呼ばれたりもします)や幼稚園を選ぶことになります。
それらの施設では、入園希望者が多い場合、それぞれの園の独自の基準(抽選、先着順、または入園テストなど)で選考して入園の可否が決まります。
一部の認可外保育園などは、人気で妊娠中からウェイティングリストに名前を入れてもらって順番待ちをしないと入園できないことも。
幼稚園でも、園庭開放があったり、夏祭りや運動会などの特定の行事の際に在園児でない未就園児が参加できるイベントを用意していてくれたりと、入園のタイミングよりかなり前に、実質の見学・体験が可能になっていることもあります。
「まだ何か月もある」と思わず、1年前でも数か月前でも、早めの情報収集につとめましょう。
市や区の広報誌に情報が載っていることもありますので、入園1年前くらいからは目を通すようにするといいでしょう。
公立幼稚園においては、入園希望者が多い場合、入園は抽選で決まります。
公立幼稚園の多くは2年保育で、3年保育の園は少なく、人気も高いです。
そのためほぼ抽選となる園が多いです。
そのような場合、抽選に外れたときのことも考えて、3年保育を受けさせたいなら私立園の申し込み(受験)もしておくのか、2年保育でもいいわと割り切るのか、対応や心の準備をしておきましょう。
また、一部の私立幼稚園(私立の一貫校の付属幼稚園や、有名小学校受験を前提とする家庭が集う都心地区の幼稚園など)では熾烈な「お受験」が行われることもあり、幼稚園受験のための塾や、マニュアル本なども多く存在します。
一般的に、保育園の方が保育時間が長いため、両親とも仕事を持っている場合は、認可でも認可外でも「保育園」の方がやはり都合がいいですが、幼稚園でも、延長保育が充実していたり、給食や園バスがあるなど、共働き家庭でも通わせることができる園もあります。
しかしながら、園の行事が平日に行われたり、役員があったり、親の出番が保育園に比べて多いということがあったり、また働くママが少なくて周囲のママと生活スタイルが合わないなど、保育時間以外での不都合も少なくありません。
幼稚園に子どもを通わせながら仕事を続けるなら、かなり自由の利く仕事か、子育ての面で頼れる協力者がいないと難しいのが現実だと思います。
もし、「共働きだけど幼稚園がいい!」と考えた場合は、その園に共働き家庭が多いかどうかもチェックしましょう。お仲間が多ければ、延長保育などの制度が整っていたり、園行事への参加が免除されやすい(心情的にも)雰囲気があることも多いです。
認可保育園と認可外保育園の違いは? 認可外ってよくないの? 高いの?
保育園には、大きく分けて、国の定めた基準をクリアして認可を得ている「認可保育園」と、それ以外の「認可外保育園」があります。
保育料、開所時間、0歳児保育の有無、預かる子ども一人あたりに必要とされる広さ、子どもの人数に対する保育者の数の比率、設備などなど、さまざまな項目で国が設けた基準を満たして「認可」を受けた保育園が認可保育園。
そして、そこで働く保育士さんは地方公務員となるため、転勤がないなど長く務める人が比較的多く、保育士さんの年齢の幅があって、安定した雰囲気の保育が受けられるなどの傾向も。
一方、「認可外保育園」は、「国が定めたその基準にあてはまらない」、もしくは「基準は満たしていても、保育サービスの内容や保育料の自由を確保したいために敢えて認可を受けていない」などの園があり、その実情はさまざま。
フレキシブルな預かり保育、リトミックやスポーツ、武道や音楽などの特徴的な内容を保育に取り入れる園、または「お受験対策」を謳う園などはこちらのタイプが多いです。
特に都会エリアでは園庭や広大なスペースを確保できず、新たに認可保育園を設立するのは難しいため、新しくてきれいな保育園、駅近などの便利な保育園、特徴的な教育を行うユニークな保育園、サービスのよい保育園は「認可外」であることが多いです。
一方で、中には「基準を満たしていない、あまり好ましくない保育環境」の保育園があることも否定できません。
(よしあしは、あくまでも各家庭の価値観によります)
認可外保育園であっても、自治体への届け出、毎年の自治体の担当者の立ち入り調査などがありますので、安全面は細かくチェックされてはいますが、やはり自分の目で見て確かめないことには、「我が家にとってよい・悪い」を判断することはできません。
「認可」されているから・「認可外」だから、ということだけで、「よい」とか「よくない」、または「安い」とか「高い」などと一概には言い切れません。
(前述のように、保育料についても条件によって異なります)
保育園のよしあしは、絶対的な基準で決まるものはなく、「我が家が求める保育サービスに合致しているかどうか」という相対的なものですので、実際に見学して、保育内容や雰囲気を確かめてみるしかありません。
また、「認可外保育園」の中でも、国ではなく地方自治体が独自の基準を設けて認めている、東京都の「認証保育園」、横浜市の「横浜保育室」、大阪市の「地域型保育事業所」などというくくりもありますので、これも安心感の材料になるかもしれませんね。
何歳から通える? 保育園・幼稚園の対象年齢は?
保育園は、0歳から小学校入学前まで。
幼稚園は、3歳の4月から(3年保育の場合。2年保育の場合は4歳の4月から)小学校入学前までが、対象年齢となります。
そのため、3歳より前に子どもを預けたいという場合は、幼稚園ではなく保育園(託児所)が適しています。
(幼稚園は「3歳から入園」という決まりがあります。
入園時期は一般的には4月ですが、中には、「3歳になったときから」一足お先に入園が許可されて、年少組を2回やる、という幼稚園もあります。
また、「プレ幼稚園・プレ保育」などという名称で2歳から週/月に何日か通えるようなケースもあります。
これは、幼稚園に慣れるため、その園を知るため、園選びの一環として、3歳から優先的に入園するために、というような意味合いが強いものです。
(しかしながら、「プレ保育」に通っても3歳から別の保育園に通うケースも多々あります)
他方、保育園では、母親が就労できる出産後8週間という規定に合わせて、早いところでは生後2ヶ月から預けられるところもある一方、安全面の関係で、首がすわる4ヶ月や、身体が丈夫になってくる6ヶ月から、としているところもありますので、早くお世話になりたい場合は妊娠中から早めに確認しておくとよいです。
3歳からは保育料が無料? 月々3万7000円もらえるってホント?
2019年10月から、保育・幼児教育無償化制度が施行されたことにともない、「月々3万7000円受け取れる」、「保育料が実質無料になる」という家庭が多くなりました。
実際にいくら支給されるのかは、諸条件(園のタイプ、子どもの年齢、世帯収入、就労状況など)によって異なるので、どんな人がどのようにこの制度にあてはまるのかの詳細は割愛しますが、上限や条件があるとはいえ、ほとんどの人が恩恵に預かれるはずです。
保育料の支給があれば、どんなタイプの保育施設に預けても高額になりにくくなるので、選択肢が広がります。
求める保育サービスに手が届くかも。ぜひ、「我が家の場合はどうなのか」をしっかり確認してみましょう。わかりにくい場合、自治体や候補の園に直接聞いてみてもいいかもしれません。
内閣府のページよりもわかりやすくまとまっているサイトをひとつ、ご紹介しておきますね。
https://www.toyo.ac.jp/link-toyo/social/free_childcare/
3年保育? 2年保育?どっちがいいの?
幼稚園や保育園は義務教育ではないので、通わなくてもかまわないものです。
しかし、子どもが3歳くらいになると、集団の中で同世代の他の子どもと関わった方がいいのかな?とママが思うようなシーンも多くなってきます。
ママとしても少しでも自由な時間がほしくなる時期でもあり、また、子育ての難しさに直面して、誰かに助けを求めたい、子育てのヒントがほしい、子育ての仲間がほしい、と切望する気持ちもわいてきます。
3歳以降の4月入園で幼稚園や保育園に通う場合、3年保育と2年保育、どちらがいいのか、というのは、子どものタイプにも、親子関係にもよりますので明確な答えはありませんが、いろいろなアンケート等を見ても過半数の人が3年保育を選んでいるようです。
2年保育を選ぶ人は、「子どもが早生まれ/幼いタイプなど、まだ集団生活に入れない方がよさそう」とママが考える場合や、「近所の公立園が2年保育の園しかない」「2年保育の私立幼稚園に行かせたい」などの理由がある人が多いです。
2年保育でも3年保育でも、親子にとって無理のないかたちを選べば正解。
2年保育にする、と決めて、習い事や近隣の子育てサークル、児童館など、親子でのんびり周囲や社会と関わったり、たまにシッターさんや一時保育を利用したり、という私のお友達もいましたよ。
まとめ:保育園・幼稚園・こども園。我が家はどっちを選ぶべき?
保育園・幼稚園・こども園のどれを選ぶべきか、という判断基準は、いくつかの条件によってまず選択範囲が決まります。
まずは、子どもの年齢。
おおまかにいって、3歳未満なら保育園、3歳以上なら幼稚園、となります。
(こども園は、園による)
そして、共働きかどうか。
専業主婦(夫)が家庭にいる場合、認可保育園の可能性は低くなり、その場合は、認可外保育園、もしくは幼稚園を選ぶことになります。
(こども園は、園による)
共働きであっても、認可外保育園や幼稚園を選ばざるを得ないケースも少なくありません。その場合、送迎時間や方法、お弁当・園バス・預かり保育などが充実しているか、また、検討している園に共働き家庭が多いか、そして平日の行事や親の参加がどの程度あるかなども、保育内容や保育料とあわせてしっかり確認しておきましょう。
園の種別によって、入園準備品や生活の様子が異なるということも。
入園準備品などについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
そして、重視したいのが保育内容。
保育園は「児童福祉施設」だから保育だけ、幼稚園は「教育施設」だから教育だけ、ということはなく、それぞれの園によって方針も雰囲気もさまざま。これは実際に情報収集をしたり、見学に行って確認したりしてみましょう。
情報収集の方法などは、こちらの記事もご参考に。
保育園・幼稚園の保育内容は、大まかにいって、「お勉強系」や「一斉保育」なのか、「のびのび系」「どろんこ系」などといわれる「自由保育」なのか、またはその中間的な感じなのか。
宗教的なバックボーンがあるのか(キリスト教、仏教、神道など)。
それぞれにメリットもデメリットも、合う・合わないもありますが、個人的には「自由保育」の方が先生方のスキルがより必要だと感じますので、「自由保育」の園を希望する場合は特に、保育風景を見ることができるといいでしょう。
安全でおいしい給食、食育など、健康面への配慮がきちんとされているか、なども大切ですね。
そして、保育料。
これは各家庭によって大きく異なりますので、補助金のこともあわせてよく確認しましょう。
月々の保育料の他、入園金、制服代、一部の私立幼稚園などには寄付金などもありますので、入園時の一時的な出費やも検討に入れておきましょう。
制服や体操着の買い替え・買い足しなどについても、ムダがないように計画するといいですね。
認可外保育園や私立幼稚園は保育料は高額ではありますが、高額の保育料を支払ってでも「ここの教育を受けさせたい」と思わせる園もあります。
保育園・幼稚園・こども園は、義務教育ではないものの、子どもが初めて体験する集団生活や教育の場。
2歳児、3歳児の育児は、人生の中でももっとも忙しいときではありますが、そのあとの学校生活に続く大切な「最初の一歩」となります。
我が家の求めるものや我が子に与えたい経験、教えたい学びなど、「我が子にどんな人になってほしいのか」など、いま一度、自分たちの価値観を考えてみることが、回り道のように見えて、「入園してからも納得のいく園選び」のポイントかもしれません。
まずは、いろいろな園の説明会や見学会などの機会をチェックしたり、Webサイトなどを見たり情報収集をすることをおすすめします。
お散歩や買い物のついでに通りかかって、保育の様子や登降園時間の様子をうかがうなども、雰囲気を知る手助けになりますよ。
みなさんの初めての園選びが、納得のいくものとなりますように!
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